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Last updated at: Fri, May 7, 2004
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Researches [MicroGrid] (ACSOL)

マイクログリッドの安定性に関する研究

 今後,大量導入が予想される分散電源の配電系統への設置に関する技術的な研究には,大きく分けて二つの流れが存在する。ひとつは,配電系統については現状のままで,需要家主導で導入される分散電源に対処するためにはどうすればよいかという研究であり,もう一方は,分散電源を積極的に活用するため,現状の配電系統に縛られず,そのあり方自体についての新しい概念を模索する研究である。前者については,国内外を問わず様々な研究が行われており,主な内容としては,配電系統の電圧制御や短絡電流などの制約からくる導入量の限界の推定,単独運転の検出法に関する研究などが挙げられる。後者については,国内では需要地系統,FRIENDSなどが提案されており,海外でも数多くの研究がなされている。

 マイクログリッド(MicroGrid)も後者の研究のひとつと考えられ,米国にて提案されたものである。これは,分散電源をある狭い地域に集中的に導入し,積極的な制御を行って系統連系運転及び独立運転の双方をシームレスに実現しようとする概念である。しかし,多様な特性を持つ電源が集中配置されるため,その実現のためには多くの問題がある。そのうちのひとつが,独立運転時の各種電源間の相互作用による電力動揺持続の可能性である。独立運転時には,マイクログリッド内の電源のみによって全ての負荷に電力が供給されなければならず各電源がそれぞれガバナフリー運転に移行するが,大きな慣性を持ち,運動エネルギーとしてエネルギーを蓄えている大規模電源が存在しないため,急な負荷変化への追従ができず,受給バランスが崩れる可能性がある。また,小容量でかつ性質の異なる電源が多数連系されており,仮に受給バランスが保たれたとしても,それらの間での相互作用を考えた上での制御を行わないと好ましくない動揺が持続してしまう可能性もある。よって本研究では,特に独立運転移行時および負荷変動時の動揺に焦点を当て,各種電源間の応答の違いによって生じる問題について研究を進めている。


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