分散型電源の経済効果に関する研究
分散型電源導入により様々な効果が考えられるが,それには大きく分けて4つ存在する。
- エネルギーの安定供給(Energy Security),経済成長(Economic Growth),地球環境保全(Environmental Protection)のいわゆる「3E」の同時達成
- 電力の負荷平準化(ピーク・カット効果)への寄与
- 分散型エネルギーシステムとしての利点(災害時の緊急用電源,送電損失低減,送電設備投資低減)
- 需要家の光熱費の低減
我々需要家にとって,地球環境問題や電力の負荷平準化は確かに大切ではあるが,やはり分散型電源導入により一番気がかりなのはその経済効果である。そこで本研究では,分散型電源の導入により実際に光熱費の低減が行われるのか検討を行う。分散型電源導入には基本料金・電力量料金の削減などの経済効果としてのメリット要素が存在する反面,設置コスト・ランニングコストなどのデメリット要素も存在する。このトレードオフ関係にある両者を分散型電源の最適運用問題を解くことによって解決することを考える。需要家が支払う光熱費を最小にする分散型電源(コジェネレーションシステム)の運用方法について検討する。
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